ちゃんと食材
ちゃんと洋食

ちゃんと育てられた食材で、
ちゃんとおいしい洋食を。
ちゃんと尊敬できる農家と、
ちゃんと王道の洋食を。

昭和8年、松本市の女鳥羽川沿いに開業した
洋食屋・おきな堂が、3代に渡って
長年抱きつづけたその思いを
ついに実現すべく、
信州の大地で信念を貫きながら
食材を作り続けている農家に、
声をかけました。

地産地消は当たり前。
味や素材にこだわるのも当たり前。
思いのある農家と手をとり、
心の宿った素材で、命が喜ぶ食卓を届ける。
特に新しいことは一切ない、究極の昔ながら。
でもそれこそが、
これからの未来を作ってゆくと信じて―

ちゃんと育てる農家と
ちゃんとおいしい老舗の
心とからだが喜ぶ洋食「Chant Table」を
ぜひ、お試しください。

A Background of
“Chant Table”

プロジェクトの原風景

プロジェクトの原風景
おきな堂・木内 伸光

私がまだ幼かった頃、我が家の食卓には、祖父の畑で採れた野菜が、いつも並んでいました。特に、夏になると、本当に野菜づくし。トマト・キュウリ・ナスは、当たり前のように毎日。それに加えて、とうもろこし、じゃがいも、枝豆まで。

うちの稼業は、洋食屋。店では、お客にポークソテーやハンバーグといった肉料理中心のメニューを振る舞うのに、かたや我が家の食卓は、いつも野菜ばかり。私は真剣に「うちは貧乏なんだ」と思っていました。

大人になって、気づいたことがあります。自分が健康かつ元気でいられるのは、幼い頃に“貧しい食生活”だと思っていた、あの野菜中心の食卓が、実は、なによりも理想的な“豊かな食生活”だったからだと。そして、そんな食習慣を、自覚しないうちに身につけさせてもらったから。

煙草も吸い、毎晩酒も飲んでいた祖父が、98歳まで生きたこと。最期まで野良仕事をして、老木がゆっくりと朽ちるように、穏やかに、静かに息を引き取ったこと。心から憧れる生き方を、祖父は何も言わずに、背中で語ってくれていたのだと、今になって感じるのです。

30代半ば。家業の洋食屋を継ぐこと、その世界で自分が何を表現すべきなのか、そのふたつを初めて真剣に考えたとき、「丸かじりして食べた野菜の味」と「祖父の背中」の思い出が鮮明に蘇り、その答えを教えてくれました。

自分の畑で取れた野菜を、当たり前に食べられる幸せ。 その食材で、自分のからだと心が満ちていく幸せ。

少し時代遅れかもしれないけれど、そんなシンプルな幸せを、おいしい食材、おいしい料理とともに、お客様にちゃんと届ける。洋食屋のオーナーとして、自分のなすべきことを、明確に理解した瞬間でした。

その思いを胸に、おきな堂は、信頼のおける、そして互いに尊重し合える、信州の農家たちとともに、新たな取り組み「Chant Table」を始めます。もしも皆様がこのプロジェクトへの思いや目的に共鳴していただけたなら、店頭で、テイクアウトで、私たちの信じる幸せを、ぜひご賞味ください。農家による“食材本来の味”、洋食屋による“洋食本来の味”とともに、皆様のお越しを、心よりお待ちしております。

A Background of “Chant Table”

プロジェクトの原風景 / おきな堂・木内 伸光

私がまだ幼かった頃、我が家の食卓には、祖父の畑で採れた野菜が、いつも並んでいました。特に、夏になると、本当に野菜づくし。トマト・キュウリ・ナスは、当たり前のように毎日。それに加えて、とうもろこし、じゃがいも、枝豆まで。

うちの稼業は、洋食屋。店では、お客にポークソテーやハンバーグといった肉料理中心のメニューを振る舞うのに、かたや我が家の食卓は、いつも野菜ばかり。私は真剣に「うちは貧乏なんだ」と思っていました。

大人になって、気づいたことがあります。自分が健康かつ元気でいられるのは、幼い頃に“貧しい食生活”だと思っていた、あの野菜中心の食卓が、実は、なによりも理想的な“豊かな食生活”だったからだと。そして、そんな食習慣を、自覚しないうちに身につけさせてもらったから。

煙草も吸い、毎晩酒も飲んでいた祖父が、98歳まで生きたこと。最期まで野良仕事をして、老木がゆっくりと朽ちるように、穏やかに、静かに息を引き取ったこと。心から憧れる生き方を、祖父は何も言わずに、背中で語ってくれていたのだと、今になって感じるのです。

30代半ば。家業の洋食屋を継ぐこと、その世界で自分が何を表現すべきなのか、そのふたつを初めて真剣に考えたとき、「丸かじりして食べた野菜の味」と「祖父の背中」の思い出が鮮明に蘇り、その答えを教えてくれました。

自分の畑で取れた野菜を、当たり前に食べられる幸せ。 その食材で、自分のからだと心が満ちていく幸せ。

少し時代遅れかもしれないけれど、そんなシンプルな幸せを、おいしい食材、おいしい料理とともに、お客様にちゃんと届ける。洋食屋のオーナーとして、自分のなすべきことを、明確に理解した瞬間でした。

その思いを胸に、おきな堂は、信頼のおける、そして互いに尊重し合える、信州の農家たちとともに、新たな取り組み「Chant Table」を始めます。もしも皆様がこのプロジェクトへの思いや目的に共鳴していただけたなら、店頭で、テイクアウトで、私たちの信じる幸せを、ぜひご賞味ください。農家による“食材本来の味”、洋食屋による“洋食本来の味”とともに、皆様のお越しを、心よりお待ちしております。